うちの子出来ちゃった事件!猫の恋、家族会議、病院、そして衝撃の結末とは?

猫の盛り

うちの猫はメス。

いや、メスだった筈と言うべきだろうか?。

サヨリちゃん、腹の上にて

NNNから派遣されたのかと思う程すんなり我が家に居着いてしまったキジトラ猫。

それが後のサヨリである。

当時、推定年齢1歳のメス猫。

オイラのこたつを本拠地としてニャンニャン活動を行っていた。

ちなみにNNNとは、「ねこねこネットワーク」の略。

NNNは、猫を世間に広めようと日々暗躍している恐ろしい地下組織だと言われている。

ネットを中心に囁かれている都市伝説のひとつである。

サヨリが我が家にやって来た最初の冬、

猫を飼った経験の無かったオイラに最大の悩みが訪れた。

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オイラとサヨリとの奇妙な関係

まだまだオイラとは馴染めてはいないサヨリ。

彼女がオイラの近くに居る理由はたったひとつ。

それがコタツ。

コタツの暖かさを求めて僕の足元に寄って来てただけ。

それ以上でも、それ以下でも無い。

何故なら、飼い主はオイラじゃなくて息子だからだ。

彼女がエサすら与えないオイラに懐く理由が彼女には全く無いのだ。

オイラもも猫嫌いなのでシカトしていた。

ただ、メス猫だけに赤ちゃん出来たらマズイな…。

そんな嫌な予感が漠然とオイラの意識の中に常にあった。

猫のロミオとジュリエット

うちのサヨリは可愛い。

はっきり言って美人さんだ。

そんなサヨリに友達が出来た。

白に黒のブチ猫だ。

お世辞にもイケメンでは無い。

でも毎晩、窓ガラス越しにサヨリに会いにやって来た。

サヨリも最初は無視していたが、

毎晩訪れる猫に好意的になっていった。

コイツがサヨリの所へ通い始めて一週間も過ぎた頃、

ガラス越しに共に見つめ合うまでの二匹の関係は発展していた。

もはやロミオとジュリエット状態。

絶対に窓を開けないオイラは悪人にしか見えない。

YouTubeにこんな動画をアップされでもしたら、

数千万人を敵に回す事になるだろう。

「継続とは力なり」とはよく言ったもので、

毎晩、ガラス越しに見つめ合う二匹を見ていると可愛そうになり、

ついにガラスを開けてしまったオイラ。

これが間違いの始まりだった。

うちの子出来ちゃったかも?

初めての逢引から数日後、

オイラはサヨリのお腹に異変を感じたんだ。

明らかに下腹部がデカくなっている。

心持ち全体的にふっくらとした感じ。

もしや…。

そう思い、猫を飼っている知人に聞いてみた。

「猫って、交尾してから何か月で赤ちゃん生まれるの?。」

っと。

「直ぐに出て来るぞ、気を付けろっ!。」

相手の目星はついていた。

白ブチ野郎がうちのサヨリに手を出したのか?。

許せん!。

飼い主でも無いのにイラッとしたのを覚えている。

事前里親探し

なっちゃったものは仕方が無い。

生まれて来た子猫を捨てるわけにもいかない。

ましてや殺すなんて出来るわけも無い。

最善の方法は里親を探す事。

もう、それしか手段は無かった。

ちゃんと去勢しとけばよかった。

後悔先に立たず。

そうこうしている間にも、

サヨリのお腹は確実に膨らんでいるのだ。

一刻の猶予もならない。

そこで、第一回里親探し家族会議が行われ、

家族全員の人脈から大規模な里親探しが始まった。

里親候補の目標は5人。

どれだけ子猫が生まれて来るやも知れないのだ。

里親候補は多いに越したことは無い。

その後、里親候補はあっけなく見つかった。

後は出産のその日を待つだけだった。

思い返せば、

オイラがサヨリに対する愛情というものがが芽生え始めたのはこの頃だった。

「もう大丈夫!父さんキチンと段取りかましたからっ!。」

飼い主でも無いのに、お父さんしてた。

いざっ!動物病院へ

月日は流れて季節は春も半ば。

桜も散り、小学一年生も学校生活に慣れ始める時期。

サヨリのお腹は大きくなる一方。

だが、赤ちゃんが生まれる様子も無い。

これはおかしいと、嫁が動物病院へ連れて行った。

うちの美人さん、大丈夫なのだろうか?。

赤ちゃんは元気に生まれて来るのだろうか?。

オイラはそんな気持ちで一日を過ごしていた。

帰宅して嫁から放たれた一言。

衝撃過ぎたのを今でも覚えている。

あまりにも笑劇過ぎた。

笑うしかない結末がオイラを待っていた。

この子、赤ちゃん出来ないわよ。

「この子、赤ちゃん出来ないわよ。」

女の子で、

彼氏が居て、

お腹が大きくなってる。

なのに赤ちゃんが出来ないって。

「何でやねん?」

動揺するオイラ。

多分、声が裏返ってたと思う。

だってこの子、男の子だから。

予想を超える事が起きると人間の脳は全機能を停止する。

長い思考停止の後、

オイラの口から出た言葉は、

「えぇぇぇーーーー!!!。」

女の子だと思っていた。

女の子だと信じていた。

女の子だと思って優しくしてたし、

女の子だと思ってナデナデしてた。

たまにチューしてたのは内緒の話。

それが、男だって?。

誰が?。

こいつがぁ?。

こんなに可愛いのにぃ?。

全身の力が抜た瞬間だった。

数十パーセントの脳機能が停止した中、

ひとつの結論がオイラの中でこだましていた。

・・・じゃぁ、この子何処かの飼い猫じゃね?。

何処かの飼い猫じゃね?。

飼い猫じゃね?。

じゃね?。

ね?。

?。

・・・。

今でも彼女に去勢を施したと思われる本当の飼い主は謎のまま。

何でコイツがブクブクと太ったのも謎のまま。

どうして、雄猫に毎晩誘われてたのかも謎のまま。

うちのサヨリはミステリアスな猫なのです。

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